2/132025
放射熱対策、遮熱と断熱の違いについて
放射熱から守る!快適な住まいを実現する「遮熱」のすべて
前回、住環境に大きな影響を与える「放射」についてお話ししましたね。今回は、その放射熱対策として有効な「遮熱」について詳しく解説していきます。
遮熱とは?
遮熱とは、太陽光などの熱線を反射することで、熱の侵入を防ぐことです。いわば、建物に日傘を掛けるようなイメージですね。
遮熱の効果
- 夏場の室温上昇を抑制: 外気温が上昇しても、室内温度が大幅に上がりにくくなります。
- 冷房効率アップ: 冷房負荷が軽減され、電気代節約につながります。
- 建物の寿命延長: 太陽光による建物の劣化を抑制し、建物の寿命を延ばす効果が期待できます。
遮熱と断熱の違い
遮熱とよく混同される「断熱」ですが、両者は全く異なるものです。
- 断熱: 熱の伝導を妨げ、室内の温度を一定に保つこと。
- 遮熱: 熱の放射を遮り、室温の上昇を抑制すること。
断熱は、家の外と内の温度差を小さく保つことで、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすための技術です。一方、遮熱は、太陽からの熱を遮ることで、夏場の室温上昇を防ぎ、建物内部では冷暖房アップにつながる技術です。
遮熱の方法
遮熱には、さまざまな方法があります。
- 遮熱塗料: 外壁や屋根に塗ることで、太陽光を反射し、室温上昇を抑えます。
- 遮熱フィルム: 窓に貼ることで、太陽熱の侵入を抑制します。
- 遮熱シート: 屋根裏などに設置することで、屋根裏の温度上昇を抑えます。
- 遮熱建材: 外壁材や屋根材として、遮熱性能の高い建材を使用します。
遮熱のメリット
- 初期費用を抑えられる: リノベーションや新築時に導入すれば、長期的には冷暖房費の削減につながり、経済的です。
- 快適な住環境: 夏の暑さや冬の寒さによる不快感を軽減し、快適な暮らしを送ることができます。
- 環境に優しい: 冷房の使用量が減るため、CO2排出量の削減にも貢献できます。
まとめ
遮熱は、夏の暑さや冬の寒さ対策だけでなく、建物の寿命延長や環境保護にもつながる、非常に有効な方法です。新築やリフォームを検討する際は、ぜひ遮熱を取り入れて、快適な住まいを実現しましょう。

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