今回の改修工事の重点項目の一つは、館内各所に設置されている木製建具の改修です。

しかし、これらの建具は建築から100年以上経過しており、当時の機構や製作方法が不明なものが多く、改修には高い技術と専門知識が必要となります。

インターネットで情報収集

そこで、まずインターネットで「文化財 上げ下げ窓」などのキーワードで検索し、木製建具の機構について調査しました。

その結果、建具の両脇の枠の中に「分銅」と呼ばれる錘が収められており、建具とバランスをとり、建具が自由な位置で止まる仕組みであることが判明しました。

現状調査と課題

しかし、現状の建具はどのようにはずし、分銅を取り出すのかが分からず、詳細な調査が必要であることが明らかになりました。

そこで、担当者は専門業者と協力し、建具を分解調査を実施することとなりました。

歴史と技術を繋ぐ

調査の結果、建具には精巧な木組みや金具が使われており、当時の職人の技術の高さが伺えます。

これらの貴重な部材をできる限り活かしながら、現代の技術を融合させることで、機能性と美しさを兼ね備えた建具に改修していく予定です。

森林博物館の木製建具改修は、単なる建具の修繕にとどまらず、青森の歴史と文化を継承し、未来へと繋ぐ重要な取り組みです。

工事の進捗状況は、随時ブログやホームページにて公開していく予定です。

地域の皆様には、改修工事へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

歴史と匠の技が融合した、新たな森林博物館にご期待ください!

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